こんにちは、弥富千穂です。
大阪、心斎橋のアメリカ村にTheater Aimyou(シアターエミュ)をオープンする栗原ゆうさんのプロジェクトにワクワクしています。
私は脚本を書く仕事をしていますが、書いたものを自分で映像化してみたいと思うようになり、短編映画を自主制作しました。
熱意を持って挑んだ自主映画ですが、やってみたらそれはそれはもう大変!?
脚本から絵コンテ、出演者の交渉、スタッフ探しやロケ地交渉、音楽の使用許可や編集作業、ポスター、フライヤーの制作、そして制作費の捻出。
映画を撮るには本当にお金と時間と体力と熱意がいる。
でも完成したら嬉しいんですよ。ようやくお披露目できる。さあ、いよいよ劇場公開か!と思うじゃないですか?
けど、現実は厳しい。自主映画が劇場で公開されるのは非常にハードルが高いんです。
じゃあ皆どうするか?YouTubeを開設して流すパターンが多い。
でも、ちょっと違うんですよね。スマホやPCとスクリーンで観るのは。
脚本学校で習った事ですが、ドラマは皆、家で観るから家事や何かをしながらでも、あらすじがわかるよう台詞で書く。映画は劇場に来て「観る」からシーンで書く。
映画を作ったので、やはり最初は劇場で観てほしい。
でもそれは難しい事なんだな、と自主映画を制作して分かった事でした。
今までも熱意を持って沢山のインディース映画が作られてきたと思います。
その中には面白い視点の映画が沢山あったはず。しかし、報われない現状に作るのを諦めていった人も大勢いたと思う。
そんな中、その思いを汲んでくれたかのようにミニシアターを作って、まだ日の目を浴びていないインディーズ映画を上映したい、というTheater Aimyouのプロジェクトは非常に重要なニュースでした。
イベントプロデューサーの栗原ゆうさんと映画プロデューサーで俳優の広山詞葉さん、二人の女性がタッグを組んで挑むプロジェクト。
誰もが知っているような大きな映画館とは真逆の取り組みですから、このミニシアターの立上げは純粋な情熱と新たな風を吹かせようとするチャレンジャーのように感じました。
映画を作る人、これから作りたい人の希望です。
自主映画は大作のような豪華さはないです。しかし、そこには、それぞれの作り手が経験した人生の喜怒哀楽だったり摩訶不思議な出来事が反映され誠実に描かれている。そんな映画を届けようとするTheater Aimyouに込められた思いが、観客の心に響く日を心待ちにしております。